勝浦正樹騎手(45)が14日、中山競馬場で28年間のジョッキー生活にピリオドを打った。

この日は6鞍に騎乗。最後のレースとなった7Rニシノピウモッソは1番人気に支持され、好位から2着に差し込んだ。スタンドからは「お疲れさま~」と、ねぎらいと大きな拍手が浴びせられた。

勝利では飾れなかったが、枠場で出迎えた関係者には「俺らしくていいかな」と苦笑い。「勝ちたかったけど。G1とか大事なところで2着が多かったので、そういう思いがちょっと出ました」。

検量室では先輩後輩騎手に迎えられ、涙ぐむ同期の村田師の姿に「あれにはぐっと来ましたね…。パドックで知り合いも多かったし、温かく声をかけていただいてうれしかった」と感慨に浸った。

「最後まで今まで通りの気持ちで乗れた。28年間あっという間。周りの人に恵まれて楽しくやって来られたし、騎手になって良かった」。

JRA通算1万5674戦967勝。重賞17勝(うちG1・2勝)。愛されるベテランは、悔いなくステッキを置いた。