フランスのレジェンド、オリビエ・ペリエ騎手(51)が26日、ラテスト競馬場で現役最後の騎乗を終えた。2鞍に騎乗し、2Rの純血アラブの重賞(G3)は2着、ラストとなった最終9Rのハンデキャップ戦は10着だった。

最終レースの前には仲間の騎手が掲げたステッキのトンネルをくぐって、ジョッキールームからパドックへと入っていったペリエ騎手。最終レース終了後にも紙吹雪を浴びながら、パドックに向かい、記念撮影を行った。

レーシングポスト電子版の記事は「素晴らしいことです。祝福のメッセージをたくさん受け取りましたが、私自身は今日が最後の日だということをたぶん認識できていません。大きなレースで勝ったときに、そのときは何が起こったのか実感がないのと似ていますね。涙が出るのは後になってからかもしれません」というペリエ騎手のコメントを伝えた。

また、フランスの競馬専門チャンネル「エキディア」のインタビューで「まったく後悔はありません。すべての国で大きなレースを勝つことができて、驚くべき成功を収めることができましたし、その勝ち馬たちや私の騎乗馬の関係者のことを振り返ることができます。素晴らしい人々と仲間になり、とても多くのことを学ぶことができました。初めての遠征で英国の乗り方を学び、その後に出会った日本の競馬では素晴らしい時間を過ごすことができました。この2つの国は世界の最も素晴らしい競馬の国です」とペリエ騎手が語ったことも伝えている。

レーシングポストの記事の最後は後輩であり、親友であるルメール騎手が日本でこのレースの中継を視聴していると聞かされたペリエ騎手の姿を描写しており、「ついに涙があふれて、そして、拍手が起こりました」という文章で結ばれている。

同日、フランスギャロのX(旧ツイッター)公式アカウントはペリエ騎手の功績をたたえ、「ありがとう、そして、引退おめでとうございます、魔法使いのペリエ! オリビエ・ペリエ騎手の輝かしい生涯を振り返る」というコメントとともに「ブラボー&メルシー オリビエ・ペリエ」という動画を投稿。89年の騎手デビュー、フランス国内で2万1250回騎乗、2995勝、G1・94勝、G2・88勝、G3・185勝、4度の最多勝利騎手賞(クラヴァシュドール)受賞という数字を紹介している。