「3歳ダート3冠」が2年目を迎えた。初年度はフォーエバーヤングがJBC2歳優駿、全日本2歳優駿と勝ち、世界へ。1冠目の羽田盃はアマンテビアンコ、2冠目の東京ダービーはラムジェットが制し、最終戦のジャパンダートクラシックは米国帰りのフォーエバーヤングが制した。同馬は東京大賞典も勝利し、3歳馬が日本のダート界の中心になった。「初年度以上の盛り上がりを」。これをキーワードにわくわくする3歳ダート戦線を今年も極ウマ制定「ダートクラシック番付~2ndシーズン」で占っていく。選考委員は南関担当の本紙渡辺嘉朗、牛山基康記者、中央競馬担当の舟元祐二記者、園田本紙の松本健史記者に加え、今年からは北海道の奥村晶治記者を加えた5人が務める。

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舟元 2年目です。今年からは奥村さんにもご参加いただきました。

渡辺、牛山、松本 よろしくお願いします! 待ってました。

奥村 こちらこそ、お願いします。

舟元 早速ですが横綱から三役までの説明を。横綱は中央のルクソールカフェにしました。黒竹賞5馬身差Vは規格外です。全兄はG1・3勝のカフェファラオ。血統背景もばっちりですよ。

牛山 今年もスケールの大きい中央馬がいるね。そして大関に全日本2歳優駿を勝ったミリアッドラヴ。

渡辺 8年ぶりの牝馬による制覇。この馬も強い。

松本 園田でも「新馬戦で(ダート)1400メートルを1分23秒台で走れる馬はなかなかいない」と新馬戦を勝った直後から話題に上がるほどでした。

奥村 関脇はハッピーマン。松本君この馬は間近でどうだった?。

松本 兵庫ジュニアGPを勝った時ですね。瞬発力にたけていると思います。前進気勢が強いタイプ。マイルはこなしましたが、1800、2000メートルを使う場合は課題でしょうね。

舟元 この全日本2歳優駿上位2頭はサウジダービーに登録しているので、昨年のフォーエバーヤングのような活躍に期待ですね。

牛山 そして小結に地方馬が入った。北海道のソルジャーフィルド。

渡辺 この馬は奥村さんにぜひ。

奥村 承知しました。JBC2歳優駿は素晴らしい末脚でしたね。最強のライバルだった僚馬リコースパロー(大井移籍)と調教やレースでも一緒に走り、着実に力をつけていったことも実を結んだのだと思う。全日本2歳優駿でも3着。川島洋師は「当面は地元の3歳3冠が目標。成長度合いなどを見ながら秋のジャパンダートクラシックに駒を進められればいいですね」と話してくれた。

松本 なるほど。リコースパローは前頭8枚目。大井で3歳ダート3冠に駒を進めてきそう。

舟元 それでは、1人ずつ気になる馬を推奨してください。

渡辺 南関勢にも大物感漂う馬がいますよ。まずはスマイルマンボ。出身地の北海道で1、2着。大井への転入初戦を7馬身差で制すと、続くハイセイコー記念(S1)も6馬身差の圧勝。そしてナイトオブファイア。昨年11月のデビューから無傷3連勝中。同オーナー、同厩舎の3冠馬ミックファイアのような活躍を期待してしまいます。4戦4勝のベアバッキューンも復帰が待ち遠しい。

牛山 昨年は南関の期待馬が次々に故障してしまったのが残念極まりないところだった。今年はライトスリー、ベアバッキューン。この無敗馬2頭がいつどこで戦列に復帰するのか注目だね。私もスマイルマンボが距離延長にどこまで対応できるか、ナイトオブファイアは重賞でも通用するのかどうか、といったところでしょうか。

松本 昨年はシンメデージーやグラインドアウトを輩出した高知勢で楽しみなのは、ドライブアウェイ。ネクストスター高知で見せた豪脚を見る限り、西日本の馬で素質はナンバーワンと思われます。次走は1月23日の兵庫クイーンセレクション。あと私の地元、兵庫では4戦4勝のオケマルを推したいです。大みそかの園田JCでは7馬身差の圧勝です。

奥村 道営重賞3連勝で川崎に移籍したゼロアワー。父は道営出身ステッペンウルフの世代ただ1頭の産駒という血統背景にも魅力があるね。あとベラジオゼロ。昨夏のブリーダーズゴールドジュニアC3着後、故障で戦線離脱となったけど、デビュー3連勝で出世レースの栄冠賞を制している素質の持ち主。管理する田中淳師は「ひざの故障は軽度なもので順調に回復しています。まずは道営3冠を目指し、秋にはジャパンダートクラシックに出走させたい」と期待を寄せているよ。

舟元 ありがとございます。人数が増えたことで、より熱い話し合いになりましたね。これぞ全日本という感じ。楽しいです。

渡辺 第1回はこのへんで。22日船橋のブルーバードC(Jpn3、1800メートル)の結果も見て2回目以降を考えていきましょう。

舟元 新年早々ありがとうございました!

渡辺、牛山、松本、奥村 ありがとうございました!

※更新は不定期。

 

◆渡辺嘉朗(わたなべ・よしろう)1984年(昭59)5月24日生まれ、東京都出身。20代の頃はアルバイトと競馬場を往復し、16年から南関東競馬本紙予想担当。東日本紙面で「今日のメインはナベ料理」を連載中。

 

◆牛山基康(うしやま・もとやす)1972年(昭47)2月5日生まれ、東京都出身。92年から日刊スポーツでアルバイト。96年から岩手競馬の専門紙に勤務。18年から南関東担当。韓国旅行でハマり、日本のメディアでは他を圧倒する韓国通。海外で騎乗する日本人ジョッキーとも親交が深い。

 

◆舟元祐二(ふなもと・ゆうじ)1994年(平6)6月6日、神奈川県生まれ。兄がやっていた競馬ゲームを見て競馬に興味を持ち、実家が南関東競馬の川崎競馬場の近くにあることから、足しげく通うように。そのため競馬といえばダートが基本だと思っていた。日本酒好き。初代「ダートクラシック番付」編成委員会委員長。

 

◆松本健史(まつもと・たけし)1983年(昭58)1月31日生まれ、兵庫県出身。18年6月から園田・姫路競馬の本紙担当、高知競馬のファイナルレース予想コラムを担当する。西日本紙面で「タケシ馬追う」を連載中。コラム名の由来は名馬タケシバオーから。好きな馬はスペシャルウィーク、スティルインラブ。

 

◆奥村晶治(おくむら・まさじ)1965年(昭40)3月22日生まれ、北海道日高出身。ホッカイドウ競馬(道営)担当歴は20年を超え、過去に馬単パーフェクト予想を複数回達成の予想神。各牧場、オーナーに太いパイプを持つ。