シンエンペラー(牡4、矢作)が海外重賞初制覇を飾った。
高々と人さし指を突き上げた。坂井騎手はサウジアラビアの夜空をバックに、笑顔でガッツポーズ。愛馬とともに、最初から最後まで先頭の景色を譲らなかった。23年京都2歳S以来、1年3カ月ぶりの勝利。結果的に、サウジCのフォーエバーヤングに最高の弾みがついた。
シンエンペラーにとって勝負の年だ。凱旋門賞馬ソットサス、海外G1・7勝馬シスターチャーリーの弟として生まれ、早くから活躍が嘱望されていた。その期待通り、デビューから2連勝で重賞を制したが、その後は勝ち星なし。昨年は未勝利に終わり、「今年の目標はとにかく勝つこと」と矢作師は決意を固めていた。
今回は、昨年ジャパンCと同じ逃げる形に。外から厳しいマークを受けたが、自分のリズムを守り続けた。「とにかくスムーズに走って、力を出せれば勝てるなと思っていました。自信を持って乗りました」と鞍上。相棒を信じていた。
次はG1奪取だ。ドバイシーマクラシック(芝2410メートル、4月5日=メイダン)で、さらなる強敵に挑む。日本の“新たな皇帝”が、世界を席巻する。

