月曜朝は午前4時台に起きて、札幌から日高へ向かった。

ブリーダーズスタリオンステーションに取材をお願いしていたからだ。夏季で放牧時間が早いため、同7時の到着を目指した。

早起きのかいあって(?)懐かしい名馬たちを次々に拝見できた。けい養されている20頭以上の種牡馬のうち、なんと8割以上が関西馬。24歳の御大ブラックタイドをはじめ、サトノダイヤモンド、ジャスタウェイ、ジャスティンミラノ、リアルスティール、リオンディーズ…。栗東トレセンに通う身として、かつて取材してきたサラブレッドたちと再会できてうれしかった。

今夏から初年度産駒がデビューしたキセキも思い出深い1頭だ。雨の菊花賞制覇はハイライト原稿を担当。凱旋門賞遠征にも同行した。

今年で11歳を迎えたが、ぷっくり頬が膨らんだ愛嬌(あいきょう)のある顔立ちは相変わらずだった。取材にご協力いただいた坂本教文場長は「おとなしくて頭のいい子です。産駒も調教しやすいと聞いています」と目を細める。

JRAでは産駒3頭がデビューを果たした。まずは初勝利が待ち遠しいところだが、3歳夏から一気に頭角を現した現役時代を考えても、これからが真骨頂だろう。

「自身と同じく、柔らかい子が多いですね。菊花賞馬ですけど、アーモンドアイとのジャパンC(2分20秒6のレコード決着)を見ても、速い時計に対応できるポテンシャルがあります。これからが楽しみです。ファンも多いですし、走ってほしいですね」(坂本場長)

まずは元気な姿を見られて何よりだった。今後も健康を願いつつ、産駒の活躍を期待しよう。

今月からは一般見学(詳しくは「競走馬のふるさと案内所」にて)も受け付けている。ファンの方々にもルールを守った上で名馬との対面を楽しんでいただきたい。【太田尚樹】