万全の態勢で牝馬2冠へ-。秋華賞(G1、芝2000メートル、19日=京都)の最終追い切りが15日、東西トレセンで行われた。調教を深掘りする「追い切りの番人」では藤本真育(マイク)記者が、オークス馬カムニャック(友道)に注目した。1週前は騎手騎乗でCウッド、当週は坂路を使用する「必勝調教パターン」を今回も踏襲。バランスが整った走りで、死角はなさそうだ。
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牝馬らしからぬパワフルさだった。カムニャックは坂路を力強く駆け上がった。雨が降った後の重たい馬場も苦にせず、スムーズに加速した。「坂路4ハロン53秒か、54秒でしまい12秒台」という指示のなか、同53秒4-12秒3と思惑通り。友道師は「坂路の真ん中を気持ちよさそうに上がってきた。息の入りも良く、すごくリラックスしていた」と好感触だった。
カムニャックには“必勝パターン”がある。それは1週前追い切りを騎手騎乗でCウッド、最終追い切りは坂路でサラッとやること。フローラS、オークス、ローズSの直近重賞3連勝も同様の調教過程を踏んでいた。
友道師 1週前追い切りの時点である程度仕上げて、最終追いは坂路でサラッとやる。(最終坂路追いをやるということは)あまり追い切りが必要ないくらい仕上がっているということ。状態はいいですよ。
新馬戦勝利後、敗れた2戦の最終追いはCウッドとポリトラックだった。当時は走りのバランスが悪く、本来の力を発揮できなかった。それを受けて調整法を変更。最終追いを坂路で行うことで、動きのバランスが整って、本来の力を発揮できるようになった。
前走ローズSは4角で接触がありながら、再加速して1分43秒5の好時計で完勝。そこから中4週で必勝の調教パターンをこなし、態勢は万全だ。「輸送などあったので一概に比較はできないものの、フローラSから(中3週で)オークスに向かう時より、今回の方が体の戻り方、膨らみ方がすごく良くなりました。体はグンと良くなっています」と大江助手も太鼓判を押す。
友道師 2000メートルの距離は一番成績を残している(2戦2勝)し、前走のようなポジションを取る競馬ができるなら京都の内回りも問題ない。
実績を残してきた調整過程で、まさに究極の仕上がり。距離も舞台も心配なし。オークスに続く牝馬2冠が、くっきりと見えてきた。【藤本真育】
◆オークス馬 秋華賞が創設された96年以降、24頭が出走し11勝。23年リバティアイランド、24年チェルヴィニアと近2年ともにオークス馬が制している。通算成績は【11・1・3・9】で、勝率45.8%、連対率50%、複勝率62.5%と優秀だ。また、JRA重賞3連勝中で秋華賞に出走した馬は12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイ、23年リバティアイランドの3頭で、全て勝利している。

