3月から調教師へ転身する藤岡佑介騎手(39)が2月28日、阪神競馬場で引退式を行った。この日は父健一調教師(65)の管理馬で1勝を加え、JRA通算1110勝目。04年3月のデビューから丸22年のキャリアを終え、最後は涙を流してステッキを置いた。

引退式での一問一答は以下の通り。

-今日はどんな気持ちで競馬に臨んだか

いつもと変わらない感じで準備はできたんですけど、なんとか1つでも多く勝ちたいなと思っていたので、最低限でしたけど、1つ勝つことができてよかったです。

-父の健一調教師の管理馬で最後の勝利を飾った気持ちは

たくさん勝たせてもらってましたし、父だけじゃなくて厩舎のスタッフの方も応援してくれてたので、勝ててよかったです。

-22年の騎手生活を振り返って

本当にすごく楽しく仕事ができたんで、やりきったなと今はすごくホッとしてます。馬は命をかけて走ってくれているので、それに応える仕事ができるようにと日々を過ごしてきたつもりです。

-一番印象に残っていることは

レースに関してはたくさん勝たせてもらってますし、いろんな思い出はありますけど、先週の小倉大賞典(ケイアイセナで2着)は忘れられそうにありません(笑い)。名前を呼ばれながら差されたのは初めてでした。

-フェアプレー賞6回について

毎年目標にして乗っていたので、正直22年で6回というのは…。自分的には「もっと取りたかったな」と思ってるんですけど、後半ここ何年かは続けて取れていたので、すごく良かったかなとは思います。たくさんのお客さまが楽しんでくださってるので、不利などがあると純粋に楽しめなくなるなって思ってたので「事故なく、不利なく」をモットーに乗ってました。

-最後のレースを終えて

まずは無事に終えられてすごくホッとしています。本当にたくさんの方に応援していただいて、ここまでジョッキーを続けてくることができたので(引き揚げる際に)感謝の気持ちを込めて頭を下げさせていただきました。「お疲れさま」ってたくさんの方が拍手してくれてたんですけど、目の前で西村淳也(騎手)がガッツポーズしてたんで、びっくりしました(笑い)。

-ファンの存在について

普段から地方のジョッキーとか外国のジョッキーとかと話す機会も多いんですけど、同じ騎手という仕事をしながら、これだけ多くくのお客さまの前でレースができることというのは、JRAの騎手になった自分たちにしか味わえないことですし、本当に日々感謝の気持ちを持ってレースに乗っていたので、今日もその気持ちを込めて最後まで乗ってきました。

-弟である藤岡康太騎手(24年4月に落馬事故で死去)の存在について

近い関係でライバルとして一緒に頑張ってこられたのは、すごくありがたかったというか、いい刺激になりましたし、事故があってからはとにかく無事に引退することが、藤岡家の長男としての務めかなと思ってたので、役割を果たせたと思ってホッとしています。

-明日(3月1日)からの調教師人生について

本当に楽しくジョッキーという仕事を続けてこられたので、しっかりと気持ちを切り替えて、また明日からは調教師として皆さんに応援していただけるような競走馬、それからジョッキーを育てられるようなチームをしっかりとつくり上げていきたいと思います。

-最後にファンへ向けて

今日は遅くまで引退式を見守ってくださって本当にありがとうございます。明日からは調教師としてまたしっかりと勉強して、いい形でこの場所に戻ってこれるようにしっかりと頑張りたいと思います。どんなに嫌なことがあっても、つらいことがあっても、レースで勝って、たくさんの仲間やお客さまから「おめでとう」「ありがとう」って言ってもらえるだけで、全部忘れて最高にハッピーな気持ちになれるジョッキーっていう仕事が本当に大好きでした。また生まれ変わっても一緒にジョッキーになりたいと思います。本当に長い間ありがとうございました(こぼれた涙をぬぐう)。