競馬の祭典、日本ダービー(G1、芝2400メートル、31日=東京)へ向け、27日、東西トレセンで最終追い切りが行われた。皐月賞4着アスクエジンバラ(牡、福永)を管理する福永祐一調教師(49)は共同会見で同馬について、騎乗する岩田康誠騎手(52)について、熱弁を振るった。

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-まずは前走の皐月賞4着を振り返って

そうですね、「勝つにはここしかないんじゃないか」っていうポジションで競馬をしてくれましたし、レース前にジョッキーと細かく打ち合わせをしたわけではなかったんですけど、自分が思うベストポジションにいてくれましたし、その中で文句なしの競馬をしてくれました。「これで勝てなかったら仕方ない」っていう競馬をしてくれました。

-今回のメンバーでナンバーワンのキャリア(レース数)を持っている。激しいレースをした後のダメージなどは?

それが思ってたよりも(ダメージが)軽くて、レース後のコンディションが良かったので、一旦短期で放牧に出しましたけど、非常に立ち上げはスムーズでしたし、帰厩して初日からの動きも良かったですね。

-Cウッドの1週前追い切りの評価は?

岩田(康)ジョッキーが落馬負傷されたので、その週の火曜日から息子の岩田望来ジョッキーが調教にまたがって、調教をつけてくれたんですけど、先行馬を見る形で後ろから追いかけて、1週前なので、ある程度負荷をかけるっていう指示だったんですけど、普段のあの馬の動きからすれば、ちょっと物足りないような動きではありました。ジョッキーが言うには、先行馬を追い抜いたときに少し気を抜くような面を見せていたので、ステッキで鼓舞して気を抜かないように、という風には乗りましたとは聞きましたけど。正直、そうですね、もっといい動きをするのかなとは思ったのは正直なところでした。

-それを受けて、日曜日に左回りのCウッドで、岩田康騎手が騎乗。日曜日の追い切りについては?

素晴らしい動きをしていましたね。単走だったんですけど、やっぱり完全に自分仕様にしてるんでしょうね。ボタンを作ったんじゃないですか。本当にあの、岩田康誠騎手が乗ると、10秒台を馬なりで出しますね。1週前追い切りに岩田望来騎手が乗ってくれた時はステッキを入れて11秒8ですからね。併せた時の方が動きしやすいんですけど、それがやっぱりあの岩田康誠ジョッキーが持っている「特殊スキル」というか、密接なコンタクトを取ることで完全にその、自分仕様の馬に仕立て上げるっていう、そういうスキルを持ってるジョッキーですしね。馬自身がやはりあの、「岩田康誠ジョッキーの馬になってきた」っていうことだと思います。

-それを受けての最終追い切りは?

調教本数もしっかりできてますし、日曜日も(6ハロン)84(秒)ではありますけど全体時計は、最後は10秒8で馬なりで動いてましたので。もう最終追い切りは「レースに向けて疲れを残さないことを主眼に置いた調整でいい」とはジョッキーとも話し合って決めたことでした。坂路で時計は速くなることはもうないんですよね。やっぱりあれだけ毎日またがってくれているので、ムキになっていくっていうこともないですし。時計もそんなに決めずに行ったんですけど、大体ジョッキーもイメージ通りの感じで行けたとのことです。

-トレセンでできることはすべてやり切ったという感じですか?

って(岩田康騎手が)言ってました。

-体重に大きな変化がないことはどのようにとらえてますか?

いや、実は変化してて、輸送で結構減るんですね。20キロぐらい減るので。かと言って、その輸送中に発汗が多かったりとか、ストレスを抱えてイレ込んでたり、とかいうのはないんですよね。ただ単に遠征するとそれぐらいの馬体重の減少があるんで、そこがひとつ。それを見越した上で、輸送前に馬体重調整してるんですけど、今回はいつもよりは多めには設定してないですね。そういう中でどれぐらい減るかですけど、正直、今トレセンで470キロ台で推移してるんですけど、この体で使いたいっていうのが正直なところです。ただやっぱり、まだ3歳と若い馬ですから、キャリア豊富とはいえ輸送でやっぱり10キロ以上減るっていう面は、どう対処するかというよりはちょっと精神的な成長待ちっていうところもあるのかなと考えています。なので、仮に今回が減ってしまったとしてもそれは仕方のないところかな、と。その馬体重を維持するよりも、動きの質を高めていくってところに重きを置きました。

-今回は2400メートルという距離になる。距離の対応については?

もともと、やっぱり2000メートルぐらいまでの馬かなっていうのは思ってたんですけど、ただ岩田ジョッキーが乗ってくれたことによって、非常にこう、馬に落ち着きと自在性が生まれましたので。その後、京都2歳S以降のレースぶりを見ると、距離延長しても対応できるような下地は作ってくれているので。前回皐月賞で、ベストポジションはここだっていうことを設定して、スタートしてから取りに行って、取りに行った中でも折り合いがついて、最後まで脚を使えたっていうところは、今回距離が伸びる2400メートルへ向かうにあたって非常に楽なんですよね。ジョッキー視点から言うと、出してって折り合いがついて伸びるっていうのがあると、次、2400メートルだと普通のスタートでもいい位置で折り合いやすくなるので。あの皐月賞はもちろん皐月賞を勝ちに行く競馬ではありましたけど、ダービーに向かうにあたっても不安がなくなるような、乗り手の心境としてですけど、レース内容だったと思います。