札幌経由、パリ行きだ。天皇賞・春3着のアドマイヤテラ(牡5、友道)が札幌記念(G2、芝2000メートル、16日)で始動する。すでに秋の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)への参戦を表明しており、大いなる挑戦の幕開けとなる。

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札幌芝Aコース266・1メートルの直線は、フランスへの滑走路だ。重賞2勝馬アドマイヤテラが、夢に満ちた挑戦へ飛び立つ。ターフに映える芦毛には無数の銭形模様が浮き上がり、自身の好調を言葉より雄弁に語る。友道師は「放牧先(ノーザンファーム空港)でも、いつ見ても締まった体をしていて、いい夏休みがとれた」と目を細める。

決して楽なルートではない。札幌記念からは過去にハープスター(14年1着)、ゴールドシップ(同2着)、ブラストワンピース(19年1着)、フィエールマン(同3着)が渡仏したが、凱旋門賞ではそれぞれ6、14、11、12着。ただ、友道厩舎にはマカヒキやドウデュースで得た経験がある。2頭のダービー馬は前哨戦に現地のニエル賞を選ぶも本番では大敗。今回は「パワーがあるので洋芝はいいと思う」と馬場適性も含めてセレクトした。

その背には坂井騎手がまたがる。先週6日に函館へ駆けつけ、初めてコンタクトを取った。半妹アドマイヤシュラ(3歳1勝クラス)を追走して5ハロン67秒1-11秒3で併入。好感触を口にした。

「イメージしていた通り乗りやすい馬。洋芝の走りも良かったし何も問題ないと思います。長く脚が使えるし、距離はいくらあってもいいタイプ。小回りの2000メートルがどうかですね」

誰もが認める持久力を持ち、秋の選択肢には3200メートルのメルボルンCも浮上していた。だからこそ、パリロンシャンの重い芝も克服できるはず。大志を抱き、北の大地でテイクオフの時を迎える。【太田尚樹】