競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。
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こんにちは。まずは、先日矢作先生から正式に発表されましたが、フォーエバーヤングの前哨戦が、ニューヨークにあるベルモント競馬場で開催されるジョッキークラブゴールドカップに決定しました。先日のコラムでお話しした通り、先週矢作先生と高柳先生と一緒にベルモント競馬場へ弾丸下見ツアーに行き、新装オープンした競馬場を実際に視察しました。また、矢作先生が発表の際にも触れていた現地の牧場は、検疫のルール上使用が難しいですが、念の為に施設の確認をしました。ニューヨークから約3時間ほどの所にあるその牧場は、アイルランドのエイダン・オブライエン師のアドバイスを受けて設立しただけあって、バリードイルとほとんど同じ施設の作りになっていて、矢作先生や高柳先生も施設のクオリティーの高さに驚きを隠せませんでした。この施設は、プライベート施設としてその土地を持つ関係者のために開設され、普通のアメリカ馬とは全く違う調教プログラムでトレーニングをされており、厩舎としても最近かなり成績が上がって来ているそうで、今後の活躍に注目が集まる気がします。私自身、北米で馬に携わってた人間からすると、やっと新しい事をする人が現れたという感じで非常に嬉しかったです。もし、本当にチーム矢作厩舎がここを使用してブリーダーズカップへ迎えたらと思うとワクワクが止まりませんが、現状は法的な理由で使う事が難しいとのことで、非常に残念です。今後の日本馬の事を考えると何とか使用出来るようになる事を祈るのみです。
また、新しくなったベルモント競馬場ですが、他の北米の競馬場とは比べ物にならないほど近代化されたスタンドは圧巻でした。また、馬場もリニューアルされた事で、現地関係者の反応も上々でした。来年のブリーダーズカップ開催に向けての準備も着々と進められています。新装オープンのベルモント競馬場にフォーエバーヤングが登場することは、アメリカの関係者にとって本当に凄いニュースになっています。日本にいると実感がありませんが、彼の人気は競馬界の大谷選手と言っても過言でもないほどだと改めて感じました。今回、下見に関してとても有意義な時間になったのは、ベルモント競馬場の関係者や牧場の関係者の皆様の熱意が素晴らしかったからこそだと思います。フォーエバーヤングを受け入れる体制も万全にして頂けている事にとても感動しましたし、矢作厩舎スタッフも楽しく仕事が出来る環境になると思うので、来月からの遠征のサポートをするのが今から楽しみです。
最後に、札幌競馬場で行われたWASJは日本の横山典騎手が優勝し、レジェンド達の若手に負けない気力と確かな技術に感動しました。この人達がいたからこそ今の日本の騎手達のレベルがワールドクラスへとなっていると実感します。秋にまた私が短期免許騎手の通訳をする時には、日本のレジェンドたちに負けないように頑張って貰いたいと思います。
【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)
◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。1998年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、2011年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。

