どーもです。4日付本紙釣り特集面(関東版)は、女優で“リーダー”ことBS釣りビジョン「きょうも大漁! 関東沖釣り爆釣会」6代目リーダー太田唯さん(28)が、勝山「宝生丸」さんで挑戦したヤリイカ釣りになります。

速報でもお伝えした通り、痛恨の船酔いでダウン。それでも根性で、24年初釣りはボウズ回避でした。紙面では高橋栄大船長によるヤリイカ釣りのアドバイスも掲載していますので、特に初心者の方はぜひご一読ください。


ということで、今週の本題「海がおかしい?」です。なんとなくセンセーショナルな見出しですが、おそらくほとんどの釣り人が感じているのではないかと思います。


今回ヤリイカ釣りを設定しましたが、例年通りであれば、そろそろ最盛期を迎えるはずです。しかし、ヤリイカはほぼ釣れていません。日刊スポーツ共栄会では長井漆山「すえじ丸」さんが年間通してイカ狙いですが、釣果は決して良いとは言えません。勝山「宝生丸」さんでも、良いときでトップ40匹ほどです。これはもちろん、釣り人の技量もあると思います。記者のような初心者なら、40匹釣れる反応でも2~3匹なんてこともありますからね…。鹿島「第三幸栄丸」さんにはイカの名所カンネコ根があります。1月中旬から調査を兼ねて何度が出船しいたようですが、全く釣れていませんでした。今週になってやっとスタートしましたが、「大きいのはいるけど数は…」と船長も嘆いていました。先週、紙面で伝えた鶴見「新明丸」さんのスミイカですが、31日からシロギスに切り替わってしまいました。


全国的にイカの漁獲量が減り、その単価が上がっているというニュースもあります。これを受けてテレビ朝日「アメトーーク!」では「イカ大好き芸人」が放送されてくらいですからね。大量の沖干しが懐かしい景色にならないことを願いたいです。


タチウオもしかり。ここ数年、東京湾では年間通じて楽しめたタチウオ釣りですが、昨年10月くらいか低迷しているように感じています。数も減ってますが、何より型が小さくなっているような気がしています。東京湾のタチウオといえば走水沖を思い浮かべますが、先週は八景沖まで北上していたようです。記者が釣り担当になった3年前、タチウオの北限は日立沖とも聞いていましたが、今は宮城でもチラホラ出ているといううわさも耳にしています。走水沖名物の大船団も今は昔のようです。


温暖化により潮温が上がっている影響は、確実にあると思います。これまで遠征しなければ楽しめなかった南方の魚をより近場で楽しめるのは、釣り人にとっては喜ばしいことかもしれません。しかし、「それでいいのか?」という疑問も残ります。以前、海洋環境専門家の木村尚氏が話していた「温暖化の影響を肌で感じられる釣り人こそ、できることに取り組んで欲しい」を思い出しました。


近い将来、東京湾でマグロが釣れる日が来るかもしれません。そんな日が来ないことを願いたいです。