新年会などでは、メタボリック症候群のことは脇に置き、飲食を楽しみたい。ただし、食べる順番を考えれば、おつまみも遠慮なく味わうことが可能だ。

「メタボの元凶ともいえる脂肪肝や、内臓脂肪を防ぐには食べ順が大切です。おつまみでも食べる順番を考えれば、メタボの改善や予防につながります」と、栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長。「内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方」(日本文芸社)などの著者で、メタボの患者の食生活改善の指導に定評を持つ。

「最初に食べるのは、筋肉の材料にもなる肉や魚などのタンパク質。次に野菜やきのこなどの食物繊維を食べ、最後のシメが麺類やご飯などの糖質。とはいえ、ラーメンをガッツリ食べるのは控えましょう。糖質の量は抑えるのがコツです」

たとえば、居酒屋で最初に注文するのは、焼き鳥の盛り合わせや刺し身の盛り合わせが◎。最初に「ポテトサラダ」は×。イモ類に糖質がたくさん含まれるため、ポテトサラダやフライドポテトは最後にするのが正解だ。2番目は食物繊維豊富な野菜サラダやきんぴらごぼうなどを食べ、最後に、焼きそばなどを注文する。

「ランチ定食でも、焼き魚を先に食べ、合間にみそ汁を飲み、最後にご飯です。この順番を食事のときにいつも心がけるだけで、自然に内臓脂肪を減らすことが可能です」と栗原院長。

ラーメンライスとビールの組み合わせはおいしいけれど、メタボ退治では控えた方が無難といえそうだ。