阪神が守護神ロベルト・スアレス投手(29)の今季初被弾で痛恨のサヨナラ負けを喫した。

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-鬼門のナゴヤだ。スアレスが中日高橋に逆転3ランを被弾。今シーズン中日に喫した10敗(11勝)のうち、9敗までがナゴヤドームでの敗戦となった。

梨田 漫画のような試合になったね。9回裏1死一、二塁。ビシエドの二直を捕球した植田が、間に合わない二封を狙ってベースカバーに悪送球したのは痛かった。二、三塁で5番高橋を迎えたが、ここは勝負させるのか、四球で満塁に詰めるのかは、監督の真価が問われるところなんだ。

-一方の中日も、8回表2死二、三塁で満塁策を取らず、祖父江が原口に2点打を浴びて追いつかれた。9回裏の阪神ベンチは、2死二、三塁から高橋と勝負して最悪の結果を招いた。

梨田 矢野監督は満塁にした際のスアレスの制球力を考えたのかもしれない。高橋は中日で最も打率の高い打者で、ベンチの判断で勝負にいったのが裏目に出た。また、バッテリーも一塁が空いてるわけだから、もっと慎重な配球が必要だった。阪神は守備、走塁面で記録に表れないプレーも含めてのミスが目立つ。

-1回裏は、1番大島の一ゴロに岩田のベースカバーが遅れた(記録は安打)。1死二塁から3番アルモンテの右前打を井上が後逸して1点。2回表1死二塁に原口の三遊間を抜けた当たりに、二塁走者ボーアは二塁に止まったままだった。

梨田 2回表はボーアが三進して一、三塁になっていれば、続く井上も打ちやすくなっていた。次の塁をアグレッシブに狙う打球判断は外国人も、ベテランも関係ない。それができないなら、外すぐらいの厳しさが求められる。2回裏、高いバウンドになった松葉の二安も糸原が突っ込んでほしかった。守備、走塁のミスの連鎖が、痛いサヨナラ負けにつながった。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

2回表ボーア走塁ミス
2回表ボーア走塁ミス