エンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャーで自己最速となる101・9マイル(約164キロ)をマークした。右肘の手術前、18年5月30日のタイガース戦で計測した101・1マイル(約162・7キロ)を上回った。

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大谷はオープン戦3度目の登板だったが、前回、前々回と比べ、格段に良かった。右肘の故障明けで、前回までは投げられたことが収穫。結果と内容が求められる中、角度もあって、ボールの力、質も良く、コントロール、フォームのバランスを見ても、非常に良かった。ホップからステップを経ずに、ジャンプしたような感じだった。

フォームに力感がないように見えて、最速は101・9マイル(約164キロ)を計測した。力みながら球速を出しても、それは自己満足の世界。初速は速くても、終速との差が大きくなることが多くなる。この日の大谷のフォームはピッチャーの理想で、生きたボールがいく。低めのボールがおじぎせずに、伸びていたのはその証拠だろう。

良くなった理由は、フォームにある。軸足の右足にしっかり体重を乗せ、ためを作ってから、捕手方向に行くから、ボールにも力が伝わる。前回までの突っ込んで投げる姿も消え、重心がグッと低くなり、下半身も使えた。バランスとともにリリースの位置も安定し、前回までの課題だったボールの高さもベルト付近より低く集まった。

この日の投球、打撃を見れば周囲からは二刀流の期待が高まるだろうが、慎重に進めていくべきだろう。最後の4イニング目はボールが浮き始めたように、投手大谷の完全復活はこれから。先発ローテーションで回るには実戦での球数も少なく、当面は打者をメインにしながら、徐々にイニングや球数を増やし、段階を踏んでいくのがいいだろう。(日刊スポーツ評論家)