ソフトバンクが、4年ぶりのリーグ優勝を決めた。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(85)がホークスの強さの秘密を語った。関わりの深い小久保裕紀監督(52)を祝福。17年の第4回WBCでは投手コーチとして小久保監督を支えた球界のご意見番は、同監督を「ブレない男」とその能力を絶賛した。

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ソフトバンクが4年ぶりにリーグ優勝した。小久保監督、おめでとうございます! 監督1年目ですばらしい戦い方だったんじゃないかな。2位日本ハムを引き離しての独走V。ほんと大したもんですよ。

2月にホークスの宮崎キャンプに行った。練習視察後は小久保監督に食事に誘ってもらった。オスナも連れて来ていた。「この人は新人から2年で約800イニング(791回2/3)も投げたんだ」と小久保監督は私のことを紹介してくれた。オスナはきょとんとして信じていなかった様子だった。でも、翌日、投手練習を見ていたらオスナがやってきて「グレート! エクセレント!」と言って握手を求めてきた。ネットで調べたんだろう。勝利のためにチームに貢献する、という意識は強い助っ人右腕だが、守護神として信頼してマウンドに送り出すという小久保監督の強い気持ちも伝わったようだった。オスナはシーズン途中離脱もあったが、また戻ってきた。お互いの信頼があったんだろう。

小久保監督は「まじめ」で「まとも」なんですよ。このスタイルは崩れない。侍ジャパンで監督だったときに投手コーチを務めさせてもらった。日の丸を背負う重責。代表チームは短期間の任務とはいえ、投手陣のことはすべて私に任せてくれた。実際に監督をやっていると、みんな変わってくるんですよ。最初は「任せる、任せた」と言いながら、勝負がかかってくると我慢できなくなるんですよ。長丁場のペナントレースならなおさら。でも、今季のホークスの戦いを見ていると小久保監督に「ブレ」はなかった。「決めたことは守る」-。この意識を貫いていたように思ったね。交流戦の6月にも名古屋で食事した。すでに首位を快走していたが「ブレずに頑張ります」と言っていた。選手の故障や離脱などはどのチームでもある。でも、小久保ホークスはまったく変わらない姿でシーズンを疾駆したね。

ちょっと心配な面もあったんだ。長所は欠点にもなり得る。戦力は整っているホークスだが、小久保監督の「まじめ」さが裏目に出たら…。勝てないこともあるのではないかとね。でも、そんなのはまったく杞憂(きゆう)だったね。信念というかね、決めたことを守り続ける小久保監督に、神様はやっぱりご褒美を与えるんだよ。(日刊スポーツ評論家)

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オリックス対ソフトバンク リーグ優勝を決め、ナインから胴上げされる小久保監督(撮影・岩下翔太)
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オリックス対ソフトバンク リーグ優勝を決め、胴上げされるソフトバンク小久保監督(撮影・藤尾明華)
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