岡田阪神が監督2年目のレギュラーシーズンを白星で終えた。リーグ連覇はかなわず、DeNAとCSファーストステージで直接対決する。
吉田 岡田はCSファーストで2勝、ファイナル4勝、いかにあと6勝で日本シリーズに出るかを考えているはずです。その意味でもDeNAとの初戦に先発が予想される東をどう攻略するかでしょう。シーズン前半はなかなか得点につながらず、投打のバランスを欠いた。よほど歯がゆかったか、岡田も辛抱ができず、森下、大山、佐藤輝のクリーンアップをファームに落としたのは、なかなかできないことでした。それでも優勝争いをしたのは監督の手腕といえます。日本一に上りつめた初年度は、独特の洞察力と勝負勘が光った。今年も巨人が強いとは思わなかった。阪神は追い込んだが、ちょっとが足りなかった。
6年連続リーグ最多だったチーム失策数は、今季ワースト2位(85失策)にとどまった。ノイジー、ミエセス両外国人は来季も戦力構想外になったとみられる。
吉田 投手中心で戦ったが、ポイントは外国人が機能しなかったことだ。つまり長打力不足が響きましたな。後半、森下が成長したのは収穫です。大山、佐藤輝も徐々に働いた。この日の一戦を締めた石井が育ったのも岡田の功績といえます。
しかし、球団史上初のリーグ連覇は達成できなかった。
吉田 いかに優勝を続けるのが難しいか、特に終盤はわが事のように見ていました。1985年は日本一になったが、86年は3位に下降し、監督3年目は最下位の屈辱で「天国」と「地獄」を味わった。私が預かったチームと違うのは、当時は戦力的にピークだったが、現チームは可能性を秘めている。岡田が阪神を変えたのは事実です。でも組織が緩むと転がり落ちるのは身をもって知っているつもりです。ここからチームとして熟すのは、監督の“器”にかかっています。
【取材・構成=寺尾博和】




