阪神が巨人相手にまざまざと力の差を見せつけた一戦だった。がっぷり四つに組んで、最後に突き放した形。延長11回に4番佐藤輝の一振りで勝負を決めたのは、長打力を欠いた巨人にはない勝ち方だったと言える。

それにしても佐藤輝は大したものだった。11回1死一塁、巨人船迫のカウント1-1からのカットボールをとらえた右越え2点本塁打。昨季までと違うのは球種を読んでいることだろう。ただ1死から船迫が森下を四球で出塁を許したのは警戒し過ぎだった。

阪神村上、巨人山崎の好投手の投げ合いだから僅差になることは予想ができた。両チームともどこかで一本が出ていれば、もっと早くに決着がついていたはず。阪神は走塁ミス、バント失敗などミスが出て流れを持ち込めなかったというのもあった。

ただ前回登板(7月11日対ヤクルト)で2回6失点と不調だった村上が調子を取り戻したことも収穫だった。阪神ベンチはチームが連敗していたこともあってか、0-0の7回2死満塁で、9番村上に代打糸原を送らざるを得なかった。

村上はまだ投げ続けることができただろうが、ここは阪神サイドの負けられないという姿勢の表れでもあった。その後はリリーフ勝負になったわけだが、チーム4安打が示すように、どうしようにも巨人打線は迫力に欠けていた。

セ・リーグは阪神以外のチームでつぶし合いをしている様子だ。もはや巨人がこれから阪神を追い越すことは考えにくい。(日刊スポーツ評論家)

巨人対阪神 11回表阪神1死一塁、佐藤輝(中央)は2点本塁打を放ち森下らナインとハイタッチ(撮影・浅見桂子)
巨人対阪神 11回表阪神1死一塁、佐藤輝(中央)は2点本塁打を放ち森下らナインとハイタッチ(撮影・浅見桂子)
巨人対阪神 11回表阪神1死一塁、佐藤輝は2点本塁打を放ちVサインでスタンドを指さし回る(撮影・浅見桂子)
巨人対阪神 11回表阪神1死一塁、佐藤輝は2点本塁打を放ちVサインでスタンドを指さし回る(撮影・浅見桂子)
巨人対阪神 延長戦の末に勝利し、笑顔でハイタッチする佐藤輝(中央)ら阪神の選手たち(撮影・浅見桂子)
巨人対阪神 延長戦の末に勝利し、笑顔でハイタッチする佐藤輝(中央)ら阪神の選手たち(撮影・浅見桂子)