阪神にとってこれだけ雨天中止のゲームが多くなると、シーズン終盤にしわ寄せがくる。試合がないのだから選手も体は楽だろうが、後半戦は厳しい戦いを強いられることになる。

少し心配なのは、アベレージが下がってきた佐藤の状態だ。前を打つ3番森下が好調だから、それほど4番打者のブレーキはクローズアップされないが、内容が良くないのは確かだ。

現状の佐藤はコンスタントに打っていた時期と比べるとボール球に手を出すケースが目立ってきた。ではどうするか? ボールを見極めるために、引きつけてしっかり打とうとしているかもしれない。

しかし、わたしは、その考えでいくと、タイミングが遅くなり、逆に深みにはまっていくと思っている。これは佐藤以外にも言えることで、ストライク、ボールは打ちにいきながら見極めることを心がけてほしいのだ。

ネット裏から佐藤をみていると、本人も自分で好調時に戻そうと試行錯誤しているのが伝わってくる。わたし自身の経験からいっても、シーズンを通して体調も含めて、すべてに万全はあり得ない。

昨季は本塁打、打点の2冠を獲得した。佐藤はここを乗り越えないと3割以上のアベレージをキープするのは難しくなる。いかに早めに調子を取り戻すかを見ていきたい。

阪神、巨人、ヤクルトの三つどもえは、どのチームもパッとしないので抜け出せない。阪神も“近本待ち”を期待していては乗り切れない。とにかく現時点のチーム状態を上げることだ。

交流戦明けは、なかなかもつれたゲームに勝てない。後ろが盤石だった昨シーズンと大きく異なる点だ。若手の工藤、木下らに経験を積ませながら自信をつかませて、うまく起用したい。(日刊スポーツ評論家)

阪神対広島 キャッチボールをする佐藤輝明(撮影・上田博志)
阪神対広島 キャッチボールをする佐藤輝明(撮影・上田博志)
阪神対広島 練習に臨む阪神佐藤輝明(撮影・前田充)
阪神対広島 練習に臨む阪神佐藤輝明(撮影・前田充)
阪神対広島 ノックを受ける佐藤輝明(撮影・上田博志)
阪神対広島 ノックを受ける佐藤輝明(撮影・上田博志)