ロッテの新「背番号2」ドラフト1位ルーキーの藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)に注目が集まる中、昨季まで「背番号2」を背負った根元俊一内野守備走塁コーチ(35)は背番号を「70」に変更し、コーチとして1年目のシーズンを迎えようとしている。「今は選手のことを見たり学ぶことが多いので、毎日勉強というのが多い。新しいこともたくさんあるし、覚えることもたくさんある。チームのことを考える、選手のことを考えるというので毎日が新鮮です」と新たな1歩を踏み出した。

プロの世界で13年握り続けたバットを置き、指導者となった。指導者に転身するにあたり、どんな苦労があるのだろうか。「苦労といえば自分のノックの下手さ(笑い)。まだまだ、まだまだ下手くそなんで、そこは練習して何とかね。そこは最低限のことだと思うので納得いく打球が打ちたいですね」。練習前に早出でノックの打ち込みを行う。

遊撃のレギュラーとなり133試合に出場した12年シーズン、ユニホームを通常のロングパンツスタイルからアンダーソックスが見えるオールドスタイルに変更した。「今年が勝負ってなって、何か気持ちを変えようかなと思った。ショート(のレギュラー)が空いている中で、自分の中で何か変えたいと思った」。その結果オープン戦から12球団2位の打率3割9分を記録するとシーズンでもキャリアハイとなる打率2割7分9厘の成績を残した。

今季からコーチになり、再び何かを変えたいとロングパンツスタイルに戻したプロ14年目。目指すコーチ像を聞くと「そんなことまだ言える立場じゃない。頑張るだけです」。ロッテ生え抜きの新米コーチは、現役時代と変わらずチームを支え続ける。【ロッテ担当 久永壮真】