プロ野球番記者コラム

息潜めた広島快進撃、現状打破に小園の力は魅力十分

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

84試合で68通り。日替わりオーダーに、広島打線の苦悩がにじみ出る。快進撃で首位に立った5月は、1番野間、2番菊池涼、3番西川、4番鈴木、5番バティスタの並びが機能した。だが各打者が一斉に調子を落とし、点を取れなくなった。投打の歯車が狂い、気がつけば首位に11ゲーム差の4位。緒方監督は「打線は早く固めたい」と話すがなかなかうまくいかない。

広島小園海斗(2019年6月20日撮影)
広島小園海斗(2019年6月20日撮影)

やっかいなのは、勝ち方を知っているはずの3連覇経験者たちが、やるべきことを必死にやっても勝てないことだ。菊池涼介の得点圏打率はリーグトップの4割で、誰よりチャンスに強い。鈴木誠也の出塁率4割3分7厘、長打率5割6分6厘もリーグ1位で、誰より怖い打者といえる。西川龍馬の5犠飛も最多タイだ。投手では大瀬良大地の4完投が1位。そういう個の力が、どうしても勝ちにつながらない。

現状を打破する要素があるとするなら、現在2軍の小園海斗なのかもしれない。デビュー戦で初打席初安打を放ち、フレッシュ球宴でMVPになるような「持ってる感」は、新鮮で魅力十分。ネックがあるとすれば、先発3試合で4失策の守備力だろうか。だが、ミスした重さに歯を食いしばって耐え、なお前に進もうとする姿は、周りの心を動かす。こういう新しい力が、巻き返しへのきっかけになるのではないだろうか。

フレッシュ球宴で三塁を守った。本来の遊撃に加え、そういう選択肢も考えられる。小園はチームを変える可能性のある選手だと思う。【広島担当 村野森】

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