プロ野球番記者コラム

おしゃべり屋・阪神高橋遥人の受け答えは投球と真逆

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

最近、阪神高橋遥人投手の取材がちょっと楽しみだったりする。

阪神高橋遥人(2019年7月7日撮影)
阪神高橋遥人(2019年7月7日撮影)

150キロ前後の強い直球を武器に、侍ジャパンの稲葉監督も注目する先発左腕。本人にそんな意図はないのだろうが、ほのぼのとした間合いと受け答えに癒やされるのだ。

たとえば登板前日の囲み取材。記者側の質問に答え始めるも、途中から「ヤベえ…。さっきから同じこと言ってますね…」とか「あれ、何が言いたいんだろ」とか照れ笑いで悩み始めたりする。

こちらからすれば、しっかり的を射た答えを返しているように思えるのだが、どうも本人はしっくり来ないらしい。

「しゃべっているうちに何を言おうとしているのか分からなくなったり、質問が何だったか忘れてしまったりするんですよね」と人懐っこく苦笑いするから、たけだけしいマウンドさばきとのギャップにホッコリする。

ちなみに自称「おしゃべり屋さん」だ。「普段はめちゃくちゃしゃべるんですよ。ふざけたりもしますし」となぜか胸を張る。確かに、タクシーの車中で突然歌い始めたりする、おちゃめな一面も耳にしたことがある。それなのに「取材はまだいいんですけど、ヒーローインタビューになると本当に緊張する」らしい。

プロ2年目。これまで試合後のヒーローインタビューに計4回呼ばれ、満足のいく受け答えができた回数はゼロだという。「別におもしろいことを言おうとしているわけじゃないんですけどね…」。23歳はちょっと悩ましげな表情だ。

シーズン中盤以降はカード頭の先発マウンドを託される回数も増え、近い将来のエース候補と目される立場。お立ち台に上がる回数は今後さらに増えていくことだろう。

本人は「まあ、下手なのも、それはそれでアリなのかなって思い始めています」と若干諦めの境地に。

個人的には、これからも飾らないトークスタイルのままでいてほしいなと、勝手に期待している。【遊軍 佐井陽介】

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