プロ野球番記者コラム

巨人に誇り持つから ソフトバンク王会長待望の決戦

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>

<SMBC日本シリーズ2019:ソフトバンク7-2巨人>◇第1戦◇19日◇ヤフオクドーム

巨人を破りハイタッチを交わすソフトバンクナイン(撮影・今浪浩三)
巨人を破りハイタッチを交わすソフトバンクナイン(撮影・今浪浩三)

誰よりも待ち望んでいた巨人との日本シリーズ。完勝したチームをたたえ、選手たちとハイタッチを交わすとソフトバンク王球団会長はベンチ裏からゆっくりと移動の車へと足を運んだ。「グラシアルがすぐに打ってくれたからね。みんながそれぞれ打ってくれたし、牧原も打ったしね」。満足そうに得点シーンを振り返りながら勝利の余韻に浸った。それでも気を緩めることはない。「うまく点につながったけど、4つ勝たないといけないからね」。まだまだ笑顔は封印といったところか。19年前に対決した「ONシリーズ」では2勝先勝しながら4連敗。涙をのんだ。ただ、躍動する選手たちを頼もしく静かに見守った。

「どうしても巨人とシリーズがしたい」。CS前からそう言った。19年前に敗れた悔しさもあろう。だが、球界における巨人の存在感を誰よりも知っている王球団会長だからこそ、再び戦いたかった。

「世界の王」が野球人として持つ最大の「誇り」は、868本塁打の大金字塔ではない。「僕はね。別にホームランがどうのこうのというのはないんだ。自分の中で一番は巨人のユニホームを着て一番試合に出ているということなんだ。それが一番の誇りなんだ」。巨人一筋2831試合の出場。歴代プロ野球選手の中で3位の記録。G戦士では長嶋さんにも650試合ほど差をつけるダントツの数字である。

巨人に誇りを持ち、その中で最多の試合出場を持つ。だからこそ、自らが育てたホークスと古巣巨人の対決が楽しみでならない。もちろん、巨人にも意地を見せてもらいたい。いろんな気持ちを交錯させながら、王さんは待望の決戦を見守っている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

巨人に勝利し、工藤監督(手前)を迎えるソフトバンクの王球団会長(共同)
巨人に勝利し、工藤監督(手前)を迎えるソフトバンクの王球団会長(共同)

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