阪神の春季キャンプ地、かりゆしホテルズボールパーク宜野座のブルペンに設置されているバスケットボールのコートとボルダリング用の壁(撮影・前田充)
阪神の春季キャンプ地、かりゆしホテルズボールパーク宜野座のブルペンに設置されているバスケットボールのコートとボルダリング用の壁(撮影・前田充)

まだ風が少し冷たい12月、一足早く沖縄・宜野座村にある阪神のキャンプ地を訪れた。「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」は昨年5億円以上をかけて大改修。ブルペンが屋根付き全天候型に変わるなど、より快適な施設になった。

キャンプインのまだ2カ月前でも、球場には人影があった。室内練習場として使われるドーム施設では、年配の男性がぐるぐるとウオーキングをしていた。トレーニングルームには女性の姿も。宜野座村でキャンプを行うカヌースプリント男子日本代表も利用しているという。「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」は、今年4月に一般向けにも貸し出しが開始されていた。

ブルペンに移動してみると、壁一面にはボルダリング用の色とりどりの石。投手陣が投げ込んでいた面影はない。反対側にはバスケットボールのゴールも置かれ、キャンプ期間以外は多目的練習場として利用されている。宜野座村の球場施設担当の東全志さんは「評判はいいです。1年通して使ってもらえる方法を考えました」と話す。

驚いたのは利用料の安さだ。例えばブルペンエリアは村民は無料。村外でも200円で、高校生以下は100円と格安だ。4月からここまでトレーニングルームは計4100人、ブルペンエリアは計4500人が利用し、1カ月で約500人が訪れる計算。阪神のキャンプ地は、村民が気軽にスポーツに親しめる人気施設にもなっているようだ。

沖縄県外から訪れても? という問いに、東さんは「予約もいらないので、いつでも来てもらって大丈夫です」と東さんは笑顔で答えてくれた。火曜を除く毎日営業中。一足早く宜野座村を訪れたら、選手の気分が少し、味わえるかもしれない。【阪神担当 磯綾乃】

阪神の春季キャンプ地、かりゆしホテルズボールパーク宜野座のブルペンに設置されているバスケットボールのコートとボルダリング施設の利用料金(撮影・前田充)
阪神の春季キャンプ地、かりゆしホテルズボールパーク宜野座のブルペンに設置されているバスケットボールのコートとボルダリング施設の利用料金(撮影・前田充)