プロ野球番記者コラム

阪神1位西純矢は1勝、力磨くルーキー8人の現在地

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

2軍戦でプロ初勝利を挙げ、笑顔でポーズを決める阪神西純矢(2020年6月24日撮影)
2軍戦でプロ初勝利を挙げ、笑顔でポーズを決める阪神西純矢(2020年6月24日撮影)

8月に入り、今季約3分の1の試合数を消化した。阪神は8日時点で4位。首位巨人を猛追すべくもがいている。そんな中、2軍ではフレッシュなルーキーたちが日々汗を流している。19年ドラフト組の現状を、いま1度おさらいしておきたい。

★ドラフト1位 西純矢(創志学園) 6月24日ウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)で公式戦初登板。リリーフで3回を無失点に抑え、勝利投手になった。7月2日の同広島戦(由宇)では先発デビュー。現在は平田2軍監督から「初回から全力投球」を課題に挙げられ、ペース配分をしない投球スタイルを求めて腕を振る。

★ドラフト2位 井上広大(履正社) 将来の大砲候補の1人。ウエスタン・リーグで4本塁打、17打点を挙げており、リーグ2冠を走る。平田監督は「4番英才教育」として出場全試合で4番起用。各球団の4番を特集している雑誌をプレゼントし、広島鈴木誠、ヤクルト村上ら主砲の心構えを頭にたたき込ませている。2月の実戦から数えると10本のアーチを放っており、パンチ力は将来を期待せずにはいられない。

★ドラフト3位 及川雅貴(横浜) 同1位の西純と同じ「高校四天王」の1人。左腕から150キロ前後の直球とキレのあるスライダーで持ち味。6月25日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)で初登板初勝利。現在のテーマは「ストライク先行」。西純とは対照的で、長いイニングを投げ切る。

★ドラフト4位 遠藤成(東海大相模) シュアなバッティングが持ち味。内野はすべて守れるユーティリティーさも兼ね備えており、バスターでの安打や小技もできる。17試合で45打数8安打と数字的には物足りないが、直球の振り遅れ克服へ向けてマシン打撃を繰り返している。

★ドラフト5位 藤田健斗(中京学院大中京) 同1位西純、同3位及川の登板日には先発マスクをかぶって高卒バッテリーを結成。配球面に関しては西純も「相談しやすい」と話しており、頼もしいリードをみせる。打撃では公式戦初安打が欲しいところ。

★ドラフト6位 小川一平(東海大九州) 矢野監督もイチ押しで、唯一の大卒投手。開幕1軍を勝ち取ったが、ここまで13回を投げて防御率は7・62。失点した5試合中4試合は複数失点。最少失点に抑えていけば信頼度も増していくはずだ。プロ入り前から憧れだった藤川球児と同じ土俵で戦っている。

★育成ドラフト1位 小野寺暖(大商大) 外野手登録だが、三塁や一塁も守る。現在鳴尾浜で調整中の糸原と会話を交わすことも多く、アドバイスを受けて日々成長。泥臭いプレーも魅力の1つで、プロ初安打はヘッドスライディングでの内野安打だった。

★育成ドラフト2位 奥山皓太(静岡大) 春季高知・安芸キャンプで右膝を負傷し、現在も別メニュー。ルーキーの中で唯一公式戦出場がない。186センチ、98キロと恵まれた体格を持つだけに、開花の日が待ち遠しい。

ルーキーたちはいつも元気にあいさつをくれる。今はすべてが経験の日々。7人が1軍で輝く日はその先に訪れる。【阪神担当 只松憲】

※成績は8日の試合終了時点

本塁打を放ち笑顔を見せる井上広大(2020年7月16日撮影)
本塁打を放ち笑顔を見せる井上広大(2020年7月16日撮影)

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