「敗者」となったソフトバンクの雪辱の「2022年」がスタートした。今季の最終戦から1週間の長期休暇を取ったチームは1日、本拠地ペイペイドームで練習をスタートさせた。練習前、円陣の輪を縮めて特別チームアドバイザーの肩書が新たに加わった王球団会長がナインの前に歩み寄った。身ぶり手ぶりを交え、切り替えの大切さと、来季へ向けた「変化」の重要性を説いていた。

王取締役会長兼特別チームアドバイザー(中央)は円陣でナインにげきを飛ばす(撮影・岩下翔太)
王取締役会長兼特別チームアドバイザー(中央)は円陣でナインにげきを飛ばす(撮影・岩下翔太)

春のキャンプインとなる「2・1」が球界の元日なら、敗れ去ったチームにとっての「11・1」は出直しを誓うリスタートの日だろうか。バックスクリーン上方に掲げてあった「2020 Nippon Champions」の旗は、今はもうない。工藤監督の退任から慌ただしく組閣作業を進めてきたからだろうか。藤本ホークスの船出は足並みがそろわなかった。藤本新監督は宮崎でフェニックスリーグ最終戦(対ヤクルト)の指揮を執っており不在。2日にチーム合流する。「2軍監督」としての職務を全うしての秋季練習スタートとなるわけだが、「再起」へ向け、少しばかり肩すかしの感も否めなかった。

会見で意気込みを語る藤本新監督(10月29日代表撮影)
会見で意気込みを語る藤本新監督(10月29日代表撮影)

それにしても王球団会長に「特別チームアドバイザー」の肩書まで付けてチーム再生に乗り出すということは、球団としても相当な危機感を持っているのだろう。4日からの秋季宮崎キャンプは王会長も初日からグラウンドに立つという。かつて巨人、西鉄、大洋などで監督を務め「知将」と呼ばれた三原脩氏の言葉は重く響く。

「覇権を握ることは難しい。覇権を持続することはさらに難しい。しかし、1度失った覇権を奪回することは、さらにさらに難しい」

さらにホークスにとっては世代交代を含めた「大変革期」に来ている。来季を占う秋となることは確かだろう。【ソフトバンク担当 佐竹英治】