オカンが言うには、ウィルカーソンの好きな芸人って…。阪神アーロン・ウィルカーソン投手(32)の「笑いのツボ」が判明した。

5月に入ってすぐのこと。取材エリアで、記者がある芸人の映った画像を差し出すと、191センチの助っ人が腹を抱えて笑った。

「これ、最高に面白かったんだ。2人の名前は? ミルクボーイっていうの? 彼ら、とてもとてもファニーだったよ」

4月下旬。自身のインスタグラムに投稿したのは、お笑い芸人ミルクボーイの内海崇と駒場孝が、裸でお互いの股間付近に装着した風船を割り合うシーンの画像。「日本語は理解できなくても、日本のテレビは最高だ」といった内容の英文を添えて、泣き笑いの絵文字までつけていた。

「野球中継をよくしている…、サンテレビかい? その日もサンテレビでタイガースの試合を見ていたんだ。試合が終わって、しばらくすると番組が始まってね」

裸芸。おそらく世界共通のお笑いにウィルカーソンも反応せずにはいられなかったようで、写真を撮ってSNSに投稿したというわけだ。

「アメリカでもああいう感じのギャグはある。人によっては笑わないけど…、大多数の人は大好きだよ。僕? もちろん大好きさ」

5歳の長女エヴァちゃん、3歳の長男ボウディくんが就寝後、ハンナ夫人も隣で爆笑していたらしい。なんともほほえましいだんらんの時間を想像し、こちらも一緒になって笑ってしまった。

もちろん、ウィルカーソンはミルクボーイを知らない。「日本のお笑いコンテストで優勝したコンビなんです」と説明すると「ワオッ、それは素晴らしい!」とテンションがさらに上がっていた。

このウィルカーソンの投稿はミルクボーイ本人まで届き、ABCラジオ「ミルクボーイの煩悩の塊」で話題になった。5月10日の放送からはなんと「日本の文化を学ぶウィルカーソン選手のコーナー」までできたほど。そのことも早速伝えると、ニンマリして言った。

「本当にうれしいです。今までラジオとかテレビで自分の話をしてもらったことないんで、うれしいよ」

来日初登板から4試合連続で5イニング以上を投げ、2失点以下と安定した投球で虎のローテを支える助っ人。お気に入りのミルクボーイで笑う時間が、エネルギーチャージになっているのかもしれない。【阪神担当=中野椋】