分岐点に立つ日が刻々と近づいてきた。プロ野球ドラフト会議が23日に迫る中、指名を待つ選手を紹介する。第2回はJR東日本の高橋隆慶内野手(23=中大)と鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23=城西大)。

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飛躍するためには大切な2年だった。JR東日本の高橋は「レベルの高い社会人のピッチャーに対応するためにやってきたことが、今につながってます」と力説した。今季は社会人トップクラスが集う都市対抗で2試合に出場し10打数5安打1打点と打ちまくり、公式戦打率3割5分超をマークとシーズン通して安定した成績を残した。

中大時代の打撃練習では1学年上の森下翔太外野手(阪神)以上の打球飛距離を誇りながら、肝心の試合では打てない、当たらない。大振りが目立ちチャンスで1本が出なかった。4年時にはプロ志望届を出したものの、指名漏れを経験した。

「大学では当たれば飛ぶというのを自分で勘違いしていて。長打を狙い振り切ってボールを捉えることに重きを置いてましたが、社会人では率が残らないと使ってもらえないので考えを変えました」

転機は昨年3月JABA東京大会。ENEOS阿部雄大投手(25)から1発を打ち「思い切り振らなくてもホームランが打てた」と実感した。芯でボールを捉えることにこだわらず、確実性を上げることに時間を割いてきた。ティー打撃でも、片手でやってみたり、バットに当たる角度を変えてみたり。がむしゃらに量をこなした学生時代から一転し、目的や狙いを考えながら取り組む日々が課題克服につながった。

今季はオープン戦を含めて11本塁打。「体が大きいのでホームランアーチストと言われがちなんですけど、低く、鋭い打球で内野の間を抜くのが理想」と考えはブレない。目指すのは「中大時代の先輩の森下さんや牧さんのように勝負強さが売りの選手」だ。尊敬する先輩たちと同じ右の強打者。名を売る準備はできている。

◆高橋 隆慶(たかはし・たかのり)

2001年(平13)12月21日、茨城・古河市生まれ。小学3年で野球を始める。ダックス野球スポーツ少年団、総和北中、明秀学園日立、中大を経て、JR東日本では右の長距離砲として今季4番に座る。昨年のU23W杯優勝メンバー。趣味はテレビゲームとスマホゲーム。大事にしている言葉は「感謝」。186センチ、94キロ。右投げ右打ち。

右の長距離打者としてドラフト候補に挙がるJR東日本・高橋
右の長距離打者としてドラフト候補に挙がるJR東日本・高橋