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明石商、明豊、星稜がV候補 今年も予想メール届く

夏の甲子園を目指す熱い戦いが今週末の22日、全国のトップを切って南北海道と沖縄で開幕する。今年も先日(6月15日)、高校野球ファンのNさんから恒例のメールが届いた。

今春センバツで力投する明石商・中森俊介投手
今春センバツで力投する明石商・中森俊介投手

Nさんから「優勝校予想メール」が届くのは今年で7年連続。Nさんは毎年、地方大会開幕前に(代表が決まってからではない)夏の甲子園優勝チームを予想する。過去6年で外したのは2013年の前橋育英の1度だけ。ここ5年間はいずれも的中させている。

予想の方法は、例年10校程度を候補に挙げ、この中から優勝チームが出れば的中となる。今年は3つのグループに分け9校を挙げてきた。

<第1グループ>

明石商(兵庫)

明豊(大分)

星稜(石川)

<第2グループ>

智弁学園(奈良)

智弁和歌山(和歌山)

広陵(広島)

<ダークホース>

常総学院(茨城)

東海大菅生(西東京)

近江(滋賀)

Nさんの見解は以下の通り。

昨年の大阪桐蔭レベルのトリプルAチームはなく、大混戦の夏になると予想する。あるデータを最重視する私の予想において、最もランキングが高いのは明石商。中森、来田の2年生コンビが投打の中心。2人を囲む3年生もタレントが揃う上に、狭間監督のベンチワークが素晴らしい。2007年の佐賀北以来の公立校優勝の期待がかかる。明豊、星稜は、投攻守のバランス度が非常に高く、明石商とほぼ差がない。甲子園の大舞台を経験している投手も複数おり、継投策で勝ち上がれば、投球数制限を検討中の高野連にとってのモデルケースになるかもしれない。

第2グループは、智弁学園、智弁和歌山の兄弟校と広陵。両智弁は、打線の迫力が全国屈指で、十分に頂点を狙える戦力。広陵は、昨秋の神宮大会で星稜に、センバツで東邦に惨敗を喫した。”悔しさマグマ”が溜まっているチームは夏に強い。

ダークホースとして、常総学院、東海大菅生、近江の3校を挙げておきたい。

常総学院は優勝候補として臨んだ昨秋の関東大会で、桐蔭学園・森に逆転サヨナラ満塁弾を浴び、センバツを逃した。春季県大会も準決勝で水戸商に逆転負け。悔しさを原動力に、甲子園に出れば上位進出が十分に見込める。惜しくもセンバツ出場がかなわなかった東海大菅生は、強豪校が満員電車状態の関東地区でもトップクラスの戦力を持つ。近江は、春季近畿大会で優勝した勢いを買いたい。有馬が大会NO・1捕手として君臨し、U18代表で佐々木朗希とバッテリーを組むと予想する。

この9校と、他の強豪校が、3回戦以降で対戦するイメージをしてみてほしい。勝敗はどちらに転ぶかわからないぐらい、実力が拮抗しており、大混戦は間違いない。

ちなみに、直近8年間の優勝校は、日大三、大阪桐蔭、前橋育英、大阪桐蔭、東海大相模、作新学院、花咲徳栄、大阪桐蔭と、大阪桐蔭対関東勢の図式だった。これは偶然ではなく、大阪桐蔭と関東が、現代の高校野球界をリードしているからこその結果だと言える。今年の大阪桐蔭はどうか。春の大阪大会や練習試合などを観たが、投打ともやや力不足。大阪大会を勝ち抜き、甲子園に出て、強豪がいないブロックに入れば、ベスト8までは来るが、そこから3試合を勝ち抜ける戦力ではない。私が大阪桐蔭を候補に入れないのは、2009年以来10年ぶりになる。

昨夏の甲子園で史上初となる2度目の春夏甲子園連覇を果たした大阪桐蔭ナイン
昨夏の甲子園で史上初となる2度目の春夏甲子園連覇を果たした大阪桐蔭ナイン

以上がNさんの見解だが、確かに今年は混戦で予想が難しそうだ。さて、当たる確率はグッと低くなるが、私の予想も記しておきたい。

当たり前というか、平凡な予想になってしまうが星稜を挙げたい。

優勝候補筆頭で臨んだ今春センバツは2回戦で習志野の前に苦杯。その後サイン盗み騒動などもあり、林監督が一時指導から外れるなどチームは揺れた。しかし、6月に行われた北信越大会で見事3連覇を達成。大会後、林監督も復帰するなど夏の大会へ地に足を付けて臨める態勢が整ったとみた。

その北信越大会を取材したが、なんと言っても大黒柱の奥川投手が頼もしい。県大会こそ右肩の張りで登板を回避したが、この大会では2試合に登板。完全復活を印象づけた。決勝戦の試合後、囲み取材に加わったが、何より笑顔が良かった。自信に満ちあふれた笑顔。このチームはもう大丈夫だと確信した。

さらに投手層の厚さにも驚かされた。今大会では奥川を含め4投手が登板。3年生左腕の寺沢、2年生右腕コンビの荻原、寺西の3人が素晴らしい投球を見せたのだ。奥川のように150キロの剛速球があるわけではないが、丁寧に低めを突いて打たせて取る投球。安定感があり、奥川1人に頼らなくても十分に夏を戦えそうだ。打線がやや爆発力に欠ける点が物足りないが、夏までに状態を上げてくれば死角はなくなる。

他には近畿大会を制した近江も挙げておきたい。昨夏甲子園8強の林-有馬のバッテリーが健在。左腕の林が心身共に大きく成長したと感じる。他にも能力の高い選手が多く、優勝を狙えるとみた。

地方大会は7月28日に終了。日本一を目指す夏の甲子園は8月6日に開幕する。

星稜・奥川
星稜・奥川

85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者11年、野球デスクを7年勤めた後、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。@fukudasunのアカウントでツイート中。

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