「危険水域」が近づいてきたような気もする3連敗だ。ソフトバンクの前に2試合連続の逆転負けを食らい、交流戦は計13試合で4勝9敗、借金「5」となった。最大「11」あった貯金はこれで「6」に。これは5月9日、DeNAに負けたとき以来だ。
なんで6つも貯金があって危険水域や。借金まみれのところもあるやろ-。そんな虎党の声も聞こえてくるかもしれないが連覇を目指している阪神にすれば、そういうレベルのところと比較するワケにはいかない。そして「6」という数字が引っかかるのにも、少しだけ理由がある。
4月26日、甲子園で広島を1-0、わずか2安打で勝利した試合は、不動の1番近本光司が死球を受けて離脱することになったゲームでもある。その時点で15勝8敗の「貯金7」。その後、何度か現在と同じ「貯金6」まで減らしたことはあったものの、そこでこらえている。
万が一、12日のオリックス戦でも負ければ「貯金5」となり、「近本抜き」以降では最少になってしまう。そこに線を引く意味があるのかどうかはともかく、優勝争いに残るためには、やはり、ここで辛抱しないと苦しい局面だろう。
昨年の日本シリーズで苦杯をなめたソフトバンクに雪辱することはできなかった。それどころか3連敗だ。ショッキングだったのは投手陣が3試合で10本塁打を浴びたことだが打線もつながらなかった。3試合で実に32三振だ。これで今季のチーム三振数も500を超えた。突出して多いことはないが、やはりつないでいく打線が強みのチームとしては持ち味が出せていないと思うのだ。
「非常にレベルの高さを感じたし、悔しいですけど、学びに変えてタイガース全体として強くならなきゃなと思います。我慢をしなければいけないときもありますし、当然、悔しいしね。力に変えます」
前日はリクエスト後の抗議を巡って退場となり、処分を受けた指揮官・藤川球児はこんな話をした。この日も同じ7回の本塁クロスプレーでリクエストを要求したがかなわなかった。「悔しい」という言葉が2度口をついたが、本音だろう。
鬼門と言える交流戦は残り5試合。全部勝っても5割だ。打者個々人の状態を見て現状ではそれも難しいかもしれないが、まずは週末のオリックス戦に全力集中するしかない。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




