聖心ウルスラ学園(宮崎)がノーシードから勝ち上がった。日向学院に快勝し、05年以来2度目の夏切符をつかんだ。最速143キロの2年生エース右腕、戸郷翔征が22日準決勝から連続完投した。中盤から握力が落ちたが6回の2失点にとどめた。「体力には自信がある。肩を壊しても3年生と長く野球がしたかった」と大奮闘。最後の打者を中飛に打ち取ると、右人さし指を天に突き上げ、喜びを爆発させた。中学3年で進路を決める際、県内外の強豪校から誘いがあった。だが「地元で甲子園に出て親孝行したかった」。有言実行で夢をかなえた。

 ◆聖心ウルスラ学園 1955年(昭30)私立緑ケ丘学園として創立。90年に現校名。02年に女子校から共学。生徒数349人(女子185人)。野球部は02年創部、部員55人。甲子園は夏2度目。主なOBに巨人田原誠次ら。宮崎県延岡市緑ケ丘3の7の21。牧野みどり校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦10-1延岡商

2回戦12-3富島

3回戦8-4日章学園

準々決勝5-2鵬翔

準決勝5-2宮崎日大

決勝7-2日向学院