プロ注目の渡辺勇太郎投手(3年)が今夏初登板した。5回2死二塁、永島竜弥投手(2年)の後を受けマウンドへ。「後輩の作ったピンチ。先輩として助けてやろうと思った」と右飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 3月の練習中に原因不明の右肘一部靱帯(じんたい)損傷のケガを負った。「コーチと相談して夏に照準を合わせた」と、静かに復帰を目指した。

 この日は4回1/3を投げ4安打3失点。「今日は力んでしまい、自分の投球ができなかった。次は今日の反省を生かしたい」と納得の投球ができず、反省を口にした。それでも「目標は甲子園。森先生(監督)を胴上げしたい」と口調に力がこもった。