センバツ初出場の筑陽学園(福岡)が初戦突破を果たし、春夏通じて初めて甲子園での勝利を手にした。94年夏の甲子園準優勝投手、福岡真一郎氏(42)の長男、福岡大真(たいしん)外野手(3年)は好捕、マルチ安打と攻守に活躍。先発西雄大投手(3年)の無四球2失点完投とともに、メモリアル勝利に貢献した。父は、94年夏の甲子園で準優勝した樟南(鹿児島)の右腕エース。長男も攻守にわたり躍動した。

◆福岡真一郎氏の甲子園 鹿児島商工のエースとして同学年の田村恵(元広島)とバッテリーを組み、2年生の93年に春夏連続2勝。校名を樟南に変更した94年夏は決勝進出。佐賀商との決勝では9回表2死から西原に決勝の満塁本塁打を許し、惜しくも県勢初Vを逃した。

▼広島田村スカウト(福岡の父真一郎氏とバッテリー)「同級生の息子が、一生懸命努力して偉大なお父さんを目標にここまで頑張ってきた成果が甲子園。その瞬間を自分は仕事とはいえ、生で見られたことに感慨深いものがありますね」