神戸国際大付(兵庫)が15安打9得点で京都国際を破り、準決勝進出を決めた。

神戸国際大付は2回に1点を先制。3回には1死二塁から、青木尚龍監督(54)が「体は小さいけど大きいのも打つ」と評価する、175センチの4番西尾将毅外野手(3年)の右越え2ランなど6安打を集中させ、一挙5得点した。新チーム発足から、木製バットを使った練習を導入。通常のバットと同じ約80センチサイズの物を使用し、冬場は振り込みを重ねた。チームとしても、練習試合などでの本塁打数が増え、この日も15安打。西尾自身も「打球が伸びた」と手応えを感じ、成果が表れつつある。投手陣は11安打5失点したが、エースの松本凌人(3年)ら3投手の継投で逃げ切った。

試合後、青木監督は「また来週ここでできるのがうれしい」と勝利をかみしめ、「松本たちに頑張ってもらわないと。打者はそれなりに打てる。優勝して兵庫に帰りたい」と気を引き締め直した。

試合は両校合せて、26安打の撃ち合いとなった。9点を奪われた京都国際の小牧憲継監督(35)は「(先発の生駒拓也投手(3年)が6回13安打8失点)あそこまで点が取られることはなかった。攻めきれるところで点が取れなかったのは自滅。1つのミスが致命傷になる。また1つ勉強になった」と話した。

プロ注目の遊撃手・上野響平(3年)は4打数2安打1打点だった。