昨夏決勝と同カード対決は、第1シード鶴岡東が4-2で羽黒の連覇を阻み、2年連続16度目の4強進出を決めた。

投手陣が打撃でも活躍。先発左腕・影山雄貴(3年)の先制本塁打で主導権を握り、4番左翼手で先発したエース丸山蓮(3年)も決勝2ランを放ち、プロ注目の羽黒・篠田怜汰(3年)を攻略した。

夏の借りは夏に返す。鶴岡東が昨夏決勝で4-5でサヨナラ負けした相手に雪辱した。8回まですべて本塁打(計4本)で点を取り合うアーチ合戦で、接戦を制した。3回表1死、今大会初登板初先発の9番・影山がフルカウントから篠田の135キロの速球を右翼越えにはじき返した。投げては8回途中6安打2失点。ソロ本塁打2本に抑えてゲームメークした。5回には篠田も負けじとソロ本塁打を放ち、振り出しに戻された。だが直後の6回、今度は篠田と同じ背番号1を背負う外野手兼任の丸山が4番の意地を見せた。1死一塁から中越え2ランで突き放した。3回戦に続き2戦連発の丸山は「外角高めのストレート。ランナーが一塁にいたので外野に飛ばそうと意識した」と振り返った。

佐藤俊監督(47)は「(昨夏のことは)まったく意識していなかったが選手は意識していたかもしれない。ミスが多かった。2日あるので万全の準備をしたい」と23日の準決勝に気持ちを切り替えた。【佐々木雄高】