聖光学院のエース須藤翔投手(3年)が、夏に間に合った。6回4安打無失点の投球に「納得はできないけどピンチで我慢できたのはよかった」と今大会初登板で復活をアピールした。

5月の春季県北支部大会決勝で福島商に敗れ、チーム全体で出直しを誓った矢先のアクシデントだった。花咲徳栄(埼玉)との練習試合で背中の筋肉を肉離れ。約1カ月間、走ることもできずに地道なリハビリに終始。それでも腐らずに、仲間へ熱心にアドバイス。「今年の聖光は投手陣が弱いと言われていたので、この機会に経験を伝えられればと思った」と昨年、2年生ながら甲子園メンバーに入った経験を伝えた。

絶対王者が春2敗で迎える夏に「はいつくばってでも甲子園に行きたい。1戦1戦死ぬ気で戦いたい」と決意をのぞかせた。