藤沢清流が、伝統あるY校を苦しめながらも、1点差に泣いた。1回1死一塁、3番の坂井蒼太外野手(3年)が、左中間に先制の2ランをたたき込んだ。

公式戦初本塁打に「自分が塁に出てチームの流れを持ってこようと思い、強く振ったので、ホームランになって良かった」と振り返った。フルスイングを徹底するクリーンアップの先陣を切る、文句なしの1発だった。

高校最後の試合に出た本塁打について「榎本監督が、マンツーマンで教えてくださり、1年生からフォームも変わりました。自分は体も小さくて、長打を打てる選手ではなかったのですが、毎日コツコツ素振りとか筋トレをしてきて、大きな1本のホームランにつながったと思います」と、涙をぬぐいながら話した。