全国高校野球選手権で令和初の甲子園王者となった履正社(大阪)が一夜明けた23日、同校へ凱旋(がいせん)した。

スーツ姿の岡田龍生監督(58)を先頭に、深紅の優勝旗を持った野口海音(みのん)主将(3年)ら履正社ナインが姿を見せると、正門前に並んだ、夏期講習やクラブ活動で校内にいた約300人が大歓声で出迎えた。

宿舎を出発する前に「優勝した実感はない」と言っていた野口は「(生徒らが)喜んでいる姿を見て、やっと実感が湧きました」。センバツでは3安打17三振で完敗した星稜を相手に、決勝で3ランを放った井上広大外野手(3年)は「自分たちで力をつけてやってこれた。良い夏になりました」と振り返った。

そんな井上だが、ひとつ後悔していることがあった。高校野球の人気番組「熱闘甲子園」(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)のキャスターを務めるABCテレビのヒロド歩美アナウンサー(27)についてで「ヒロドさん好きなんでツーショット撮りたかった」と残念がった。

この日所用のため出席できなかった校長に代わり、同校の応援団責任者を務めた鳩岡文法生徒指導部長(61)が優勝旗を受け取った。「感無量です」と喜びを隠せない様子。選手たちには「日本一の選手として活躍できるように、日本一の応援を目指してがんばりました。しっかりとした人に成長してください。おめでとう。ありがとうございました」と誇らしげに語りかけた。