桐光学園が慶応との強豪校対決を制し、ベスト8入りした。

0-1の6回、2死満塁で9番の内囿(うちぞの)光人内野手(1年)が走者一掃となる逆転適時三塁打を放ち、試合を決めた。値千金の一打に内囿は「先輩たちから思い切り行けと言われていた。何とか打ちたかった」と喜んだ。

初回に先制を許した左腕・安達壮汰投手(2年)も2回以降は立ち直り、1失点で完投。落ちるスライダーが効果的だった。

2回戦(初戦)の横浜隼人、3回戦の鎌倉学園に続き、この日は慶応と強豪私立との対戦が続く。野呂雅之監督(58)も「(桐光学園の監督を)32年間やってきて、こんな厳しいトーナメントは初めて」と苦笑するほどだが、きめ細かな野球で勝ち上がっている。

さらに、22日の準々決勝では横浜と戦う。今夏神奈川大会優勝の東海大相模とも、互いに決勝まで勝ち進めばぶつかる可能性がある。

来春センバツ出場をかける秋季関東大会(10月、群馬)への神奈川からの出場枠は上位2校。松井裕樹投手(現楽天)を擁した12年夏を最後に遠ざかる甲子園へ、ハードな戦いはまだまだ続く。