日本高野連は今日20日、大阪市で第3回「投手の障害予防に関する有識者会議」を開く。注目は球数制限の内容。前回会合では、大会中盤から決勝の合計投球数に制限をかける案が浮上。関係者の話によると「決勝までの4試合で500球」を軸に、最終的な議論に入るもようだ。

昨年12月、新潟県高野連が独自に発案した1試合100球案に端を発した球数制限の議論。いよいよ方向性が見えてきた。「4試合500球」は125球×4の計算。今夏の甲子園での星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)のケースに当てはめてみると、3回戦で165球を投げたが残り3試合(登板2試合)は計214球に収め「クリア」していた。球数を抑えるというよりは、極度の投げすぎを防ぐ設定といえる。

今夏からは決勝前にも休養日が設けられ、投手の負担は軽くなっている。試合数ではなく日数でくくる案もあり、結論に注目だ。同会議は11月の第4回が最後。高野連理事会で正式に決まれば、来春センバツから採用される。