全32校が出場する来春センバツの東北からの一般枠は2校。決勝が接戦になったことで順当に仙台育英と鶴岡東の選出が確実だ。

明治神宮の優勝地区には1枠与えられる。仙台育英が優勝した場合、準決勝で同校に敗れた盛岡大付(岩手1位)が県制覇の実績で有力。準決勝2試合ともにコールドだったが、地域性と各県大会の成績も選考材料になるため、仙台城南(宮城3位)は分が悪い。

注目は全国で3枠の「21世紀枠」。少数部員や災害などの困難条件克服、文武両道、地域活動の貢献など、野球の成績だけでなく他校の模範校が各県から推薦される。東北大会で2勝を挙げた磐城(福島3位)は、3年連続で県推薦を得ることが確実な状況。また台風19号で地元いわき市を含む沿岸部では、今も断水などの被害が続く。被災地に元気をもたらす象徴として選考材料に挙がる可能性は高い。他候補は仙台商(宮城2位)、仙台城南などか続く。例年なら各県推薦校が11月中旬、東北を含む9地区の推薦校は12月中旬に発表。来年1月下旬の選考委員会で出場校が決まる。【野球担当・鎌田直秀】