2年ぶり出場の明徳義塾(四国・高知)が、11年ぶり出場の中京大中京(東海・愛知)に8-0で7回コールド負けした。

公式戦初先発の代木大和投手(1年=川之江南)が4安打2失点で3回で降板した。「味方のエラーもあったけど、それをカバーできなかった。悔しいです。何があっても、しっかり抑える投手にならないと」と身長184センチ、体重80キロの大型左腕は悔しさをにじませた。

変化球を見極められ、自信のある真っすぐを芯で捉えられた。一方、中京大中京の先発、高橋宏斗投手(2年=尾張旭東)は7回途中まで投げ4安打10三振で無失点。目の前で力の差を見せつけられた。

代木は「制球力、キレが違った。自分は全国ではまだ通用しないと実感した。春までに変化球でしっかりとカウントをとって三振をとれるようにならないと」。全国の舞台で好投手と投げ合い、春までのビジョンを描いた。「センバツ大会に出場できたら、もう1度中京大中京さんと対戦して、今度はしっかり抑えられるようになりたい」。この苦い経験は、この先の飛躍につなげると誓った。

馬淵史郎監督(63)は「代木は角度があるので使った。打たれた課題もあり、抑えたことも自信にもなったのではないか」と話し、春までの成長に期待を込めた。