甲子園新型コロナウイルス感染拡大により中止された今春のセンバツに出場予定だった32校を招いて行われる甲子園高校野球交流試合が10日、開幕した。 開幕試合で対戦する大分商と花咲徳栄(埼玉)が開会式に参加。今秋のドラフト候補の大分商・川瀬堅斗主将と花咲徳栄・井上朋也主将(ともに3年)が選手宣誓を務めた。

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例年に比べ、規模を縮小した開会式が行われた。参加したのは開幕戦に登場する花咲徳栄と大分商の選手のみ。バックスクリーンに出場32校の集合写真が表示された。選手宣誓は史上初の2人で行われ、花咲徳栄・井上主将と大分商・川瀬主将が並んだ。原稿はそれぞれ考え、9日に両主将がオンラインシステムのZoomで打ち合わせをして臨んだ。

川瀬は「都道府県の独自大会、そして2020年甲子園高校野球交流試合を開催していただけることによって、再び希望を見いだし、諦めずにここまで来ることができました」と話し、井上は「今私たちにできることは白球をひたむきに追いかける全力プレーです」と続いた。最後は「最後まで戦い抜くことをともに誓います」と声をそろえた。