監督と衝突メンバー外から主将 帝京・加田悔いなし

  • 帝京対東海大菅生 9回裏東海大菅生無死満塁、臼井の打球に帝京の中堅手加田は飛びつくも届かず、サヨナラ負けを喫する(撮影・鈴木正人)

<高校野球東京東西決戦:東海大菅生3-2帝京>◇10日◇ダイワハウススタジアム八王子

帝京(東東京)の加田拓哉主将(3年)は、9回の逆転サヨナラ負けを「悔いはありません。自分たちの野球ができたので。このペースでやって負けた。相手が上だと思うしかありません」と潔く振り返った。

2回先頭で左中間二塁打を放ち、先取点につなげた。だが、8回1死一、三塁では、東海大菅生・藤井に3球三振。オール直球の力勝負に応じ、空振りした。

9回の守り、好投を続けていた田代がつかまり同点。最後は、エースナンバーを背負う柳沼がサヨナラ打を打たれた。それでも、犠打、犠飛、スクイズなど、東東京大会で見せてきた、きっちりした攻撃を披露。甲子園こそないが、9年ぶりの東東京優勝で、強い帝京を復活させた代となった。

加田は昨夏、前田三夫監督(71)と衝突。Aチームから外された時期があった。タイミングを見計らった前田監督の「キャプテンをやるなら、戻す」という言葉を受け入れ、主将として復帰。そこから、厳しい言葉と自らの背中でチームをまとめ上げた。前田監督も「加田のチーム」と公言するまでになった。監督と衝突したことを、加田は「かなり後悔してます」と話す。メンバー外だった時間は「野球に対する態度を、もう1回、しっかり考えさせられました」と受け止めている。

東東京大会で優勝した後、チームメートたちと「甲子園、行けたな」と話しあった。ただ「でも、それだったら(甲子園がかかる大会だったら)こんな(いい)試合、出来てなかったよな」とも言い合った。大学で野球を続ける。「もっとチャンスで打てる打者になりたい」と意を強くした。【古川真弥】