旭川地区が開幕し、旭川実が留萌を12-1の5回コールドで下し、初戦を突破した。今秋、10年夏の甲子園に導いた岡本大輔監督(47)が、8年ぶりに復帰。新体制初陣は、最速147キロの右腕エース田中楓基(2年)が4回2/3で8三振を奪う力投を見せ、5番下出将馬(2年)も公式戦初打席で初本塁打を放った。投打の軸が奮闘し、指揮官に1勝を贈った。
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初の秋季全道制覇に向け旭川実が上々の滑り出しを見せた。先発田中は11点リードの5回、先頭打者に公式戦初被弾も、この1失点のみ。引きずることなく2死を取り、最後は右横手投げの中野澪(2年)にマウンドを譲った。無四球投球に田中は「監督、スタッフ含め59人全員で勝つ姿勢を出せた。まずは1つ勝てて良かった」。復帰初戦を飾った岡本監督は「久しぶりで胃が痛かった。選手が頑張ってくれたおかげ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今夏の北北海道大会準決勝で旭川龍谷に敗れ、坂口新前監督(36)が退任。8月15日から新体制がスタートも、前チームは3年生中心で、主力で出ていたのは田中と北口祥夢捕手(2年)ぐらい。始動から1カ月弱で、先発9人中7人で長打5本を含む計11安打を重ね、守備も12人が出場して無失策。岡本監督は「メンバーが大きく変わった中、ミスなく落ち着いてやってくれたことが大きい」と口にした。
前体制の練習方法は大きく変えず、細かい部分にてこ入れした。田中は夏まで体調や疲労度によってその日の球数を調整していたが、投手出身の岡本監督の指示で曜日ごとに球数をあらかじめ設定し、調子が良くても悪くても、その数を投げる方法に変更した。「調子がいいときと悪いときの波が大きいのが課題だったが、今は悪くてもそれなりに投げられようになった。先輩がいなくなり、自分が安定して9回投げきるイメージを持って投げないといけないので」とエースの自覚も芽生えてきた。
前チームでの実績がない選手がほとんどだったため、メンバー選考は練習試合11戦の結果を重視。岡本監督は「今後も結果を見て判断していくことになる」という。初打席で本塁打を放った下出は「今日は打てたけど、続けていかないと出られなくなる」。産声を上げたばかりのチームは、勝ち上がり、競争しながら進化していく。【永野高輔】

