藤枝明誠(中部5位)は富士宮西を5-0で下し、秋の県連覇へ好発進した。2回戦8試合は、20日に行われる。

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連覇を狙う藤枝明誠のエース小林輝(てる、2年)が、順調なスタートを切った。1回戦の富士宮西戦に先発し、8回1/3を3安打無失点と好投。最速133キロながらキレのある直球と決め球の変化球がさえ渡り、自己最多の13三振を奪った。「序盤に点を取ってくれたので、『1点はOK』という気持ちで投げられた。今日は真っすぐの制球が良かった」。2回までに打線が奪った4点のリードにも背中を押され、スコアボードに「0」を並べた。

連戦となる2回戦では、プロ注目の沢山優介投手(2年)を擁する掛川西(西部1位)と対する。同じ左腕との対決に向け、小林は気合十分だ。「自分自身の成績が、チームの勝敗に関わる。同じ左ピッチャーとして負けたくない。気持ちを切り替えて、挑戦者として向かっていきたい」と、言葉に力を込めた。【前田和哉】