智弁学園が終盤の集中打で龍谷大平安を逆転し、4強に進出した。近畿の一般選考枠は6。来春のセンバツ出場をほぼ確実にした。

来秋ドラフト候補の主砲・3番前川右京外野手(2年)がとどめを刺した。1点リードの8回2死一、二塁。「前半バットが振れなかったので、積極的にいこうと」。高校通算28発。長打力を警戒され、それまで1安打2四球。「ストライクゾーンに来ないと分かっている中で、来た球を1球で仕留める練習をしている」。2ボールからの直球を逃さず2点適時打。ここぞの場面で成果を発揮した。小坂将商監督(43)も「前川が打つと打線がつながる」と評すように、4番山下陽輔内野手(2年)の2ランなど、勝負を決める5得点の口火となった。

センバツを大きく引き寄せたが指揮官は「まだ決まったわけじゃない。近畿で優勝する気持ちで、3つめもしっかり相手に向かっていきたい」と引き締めた。