高校野球秋季近畿大会の準決勝2試合が31日、わかさスタジアム京都で行われ、大阪桐蔭(大阪1位)が京都国際(京都3位)を下し、2年連続の決勝進出を果たした。6回に花田旭外野手(2年)の満塁弾などで7得点を挙げ、逆転に成功した。智弁学園(奈良2位)は市和歌山(和歌山1位)に勝ち、9年ぶりの近畿王者に王手をかけた。

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智弁学園は、秋は初優勝した11年以来の決勝戦へコマを進めた。背番号10の小畠一心投手(2年)が今大会初登板で7安打1失点完投。最速145キロ右腕は、これまでも習得しようとしていたツーシームを奈良大会の決勝の天理戦前日の10月3日から本格的に投げ始めた。「直球だけだと芯に当てられることが多くなり、動く球を覚えたかった。握りは違うけど腕の振りは真っすぐと同じなので」。大舞台で解禁し、併殺打を奪うなど大きな武器になった。