甲子園春夏通算17度出場の古豪が、ギリギリで県切符をつかんだ。敗者復活戦に回った浜松商は、7-0で浜松修学舎に快勝。5年連続52度目の県大会出場を決めた。南達也外野手(2年)が、8回コールド勝ちを決める適時三塁打。スタメン落ちの屈辱を晴らした。

計37校が参加する県大会は6日に組み合わせ抽選会を行い、11日に開幕する。

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浜松商が悔しい敗戦を払拭(ふっしょく)する快勝を収めた。4日の浜松城北工との2回戦は延長10回の末にサヨナラ負け。気持ちを切り替えて臨んだこの日は、打線が奮起した。6回までに3本の長打を含む計11安打で6得点。勝負を決めたのは南だった。

6回表の守備から途中出場。8回の2打席目で1死三塁のチャンスが巡ってきた。「絶対に決めるという思いだった」。初球の直球をたたき、コールド勝ちを呼び込む適時三塁打を放った。1、2回戦は先発するも、計8打数無安打。スタメンを外されたこの日は朝からティー打撃に励み、名誉挽回の一打につなげた。名字は「南」で、名は「達也」。人気アニメ「タッチ」の主人公と同じ名前の組み合わせだ。大ファンだという父の克朋さんが名付けた。当の本人は「見たことがないです」と苦笑いしたが、主役級の活躍だった。

1978年センバツで優勝した名門は近年、低迷が続く。復権を託され、今大会から高岸佳宏監督(63)が就任。元プロ野球選手で元プロゴルファーの異色指揮官が、打ち勝つチーム作りを進めてきた。「選手の目が生き生きとしてきている。ここからですね」と、さらなる成長に期待する。はい上がって出場権をつかんだ県大会では、底力を見せつける。【神谷亮磨】