第104回全国高校野球選手権静岡大会は9日、1回戦43試合中の22試合を行い、実戦を始める。出場全107チーム(109校)を紹介する連載「夏に煌(きら)めく」は、最終回。今春センバツ出場で第5シードの日大三島は、17日の初戦(2回戦)で静岡北対浜松商の勝者と対する。投打で活躍が期待される京井聖奈(せな)内野手(3年)が、2季連続の甲子園へ導く完全燃焼を誓った。

京井が全力で最後の夏を駆け抜ける。羽曳野ボーイズ(大阪)に所属した中学時代は、両膝痛の影響で2年時に退団。「最後の大会」に出場できなかった。再起を誓い、日大三島に進んで2年半。待ちに待った舞台が始まる。「負けたら終わりの緊張感が楽しみ。完全燃焼したい」と力を込めた。

今春のセンバツ後の練習中、再び左膝に痛みが走った。医師の診断では、原因不明。春季県大会は2度の代打出場に終わった。「良くなっても、また痛みが出る。もどかしかった」。それでも今は「甲子園」という、戻りたい場所がある。今度は折れなかった。

約2カ月の離脱中は上半身の筋トレに励み、体の使い方も見直した。5月末の合流後、2本塁打。高校通算を7本に伸ばした。「以前よりも打球が飛ぶようになった」と上り調子だ。

定位置は三塁だが、最速136キロ右腕としてマウンドにも上がる。打撃同様、投球も改善した。「インステップ」していた左足を真っすぐに踏み出すように微調整し、「より力が伝わるようになった」。投打で準備は万全だ。

3月に挑んだ聖地では、1回戦で金光大阪に0-4。自身は2安打も完封負けした。「もう1度甲子園に戻って勝ちたい。そのためにも、投打で貢献したい」。1989年以来2度目の夏県制覇を成し遂げ、聖地に戻る。

【前田和哉】

◆京井聖奈(きょうい・せな)2004年(平16)11月5日、大阪府生まれ。小3から長曽根ストロングス(松原市)で野球を始め、中学時は羽曳野ボーイズ所属。右投げ左打ち。家族は両親と妹。175センチ、71キロ。血液型A。