創部14年目の札幌大谷が初優勝を飾った。

3回1死一、二塁、3番天野凰介外野手(3年)の右中間二塁打で先制すると、この回、さらに2点を追加。6、7回にも1点ずつ、9回にも2点と加点。4試合連続2ケタ安打となる13安打を放ち、先発の左腕エース森谷大誠投手(3年)も、9回5安打2失点完投で、勝利に導いた。

昨秋、今春は札幌地区予選で敗退。その悔しさをバネに、はい上がった。春は19年にセンバツ出場し1勝を挙げているが、夏の甲子園は初。船尾隆広監督(51)は涙を流し「生徒が一生懸命やっている姿に感動した。終わったばかりで甲子園のことはまだ考えられないが、南北海道の代表として1つでも多く勝ち上がれるようにしたい」と話した。

◆札幌大谷 1906年(明39)、私立北海女学校として創立。48年に中学校を開設し現校名になる。全校生徒数は887人(女子524人)。野球部は男女共学になった09年に創部。現部員は99人。男子サッカー、女子バレーボール、卓球、フェンシング部も全国レベル。主な卒業生は巨人・阿部剣友、里田まい(タレント)。所在地は札幌市東区北16東9。梅津義信校長。

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